上勝茎茶
上勝茎茶は徳島県上勝町の特産品である
阿波晩茶の茎を集めたお茶です。
山と谷に囲まれた上勝にはまとまった耕作地がなく、地元の人たちは自生した茶樹から自然の恵みを得て、途絶えることなくお茶作りを続けています。
阿波晩茶は葉を用いられるのが通常で、茎の部分は農家の人々が楽しむ他は県外に出回ることはほぼ無く、消費しきれずに余ってしまうそう。しかし茎茶は葉茶とはまた違う味わいを楽しめる、格別の素晴らしいお茶であることに変わりはありません。
阿波晩茶は、昔から「自分の家で飲む分だけ」作られてきたエシカルフードです。
農家さんにお願いして譲って頂いた、上勝町の阿波晩茶の茎、「上勝茎茶」。丁寧な手仕事によって作られた大切なお茶を余すことなく頂きながら、山の自然や人々の営みに想いを馳せてみませんか?
上勝茎茶 真空パッケージ
価格 | 600円(税別) |
内容量 | 6g(1000ml〜1200ml入れられます) |
仕様 | 農家さんの手がモデルのデザインは全8種 |
農家さんの丁寧な手仕事によって作られたお茶を最後まで。
山の自然や人々の営みに想いを馳せながら味わう「上勝茎茶」。
阿波晩茶は夏土用の頃から茶摘みがはじまります。
成長した茶葉を茶樹から軍手でしごくように手摘みします。このとき枝先や葉の根元の茎が混じります。
それをまるごと釜茹でし、茶摺(す)り機で摺ります。
摺られた茶葉を大きな樽に入れ、重石で圧をかけ酸素を抜き陰気発酵させます。
桶の中で2〜4週間漬け込むことで、乳酸菌発酵された茶葉ができます。
山里の夏から秋へ移ろう季節は、天候が目まぐるしく変わります。
そのような時期に樽から茶葉を取り出して、天日干しするのは苦労の多い作業だとお聞きしました。
干し上がった茶葉から手作業で茎を取り除き完成します。
手間のかかる茶作りを支えているのは、地域住民の助け合いと女性たちの愛情に他なりません。
阿波晩茶は世界的にも珍しい乳酸菌発酵により、少しだけ酸味が感じられるでしょう。
整腸作用やアレルギー抑制の効果も期待でき、発酵によりカフェインやカテキンが減少し、お子様や妊婦の方も安心して飲むことができます。
ゼロウエイストフーズは地元で飲まれていなかった茎茶に注目しました。
茎は茶摺り機で摺りにくいため、細胞が破損されず発酵度合いが葉に比べ僅かに弱いと考えています。
地元の農家さんも言うように、葉茶よりも茎茶はさっぱりしているのです。
これは発酵によるクセが少なく、初めてお飲みいただく方にも向いていると思いました。
また細胞のダメージが少ないため熱湯に耐性があり、葉茶よりも多くお茶を抽出することを可能にしています。
葉茶に比べ多少ぞんざいな淹れ方でも大丈夫ということもあるのです。
上勝茎茶1gに対して50mlの熱湯が目安ですが、一煎二煎でお終いではありません。上手に淹れると6gの茎茶から1200mlは美味しいお茶を抽出ことができ経済的です。
上勝茎茶は緑茶、烏龍茶、紅茶、プーアール茶、いずれのお茶とも味わいが違います。
沸騰した熱湯で淹れた上勝茎茶にはキレがあって、一面に落ち葉を敷き詰めた森のような味わい、そして爽やかな余韻をお楽しみ頂けることでしょう。
「捨てない、捨てたくない。」そんな思いとともに。